Q&A【鉋かんな】

鉋は、主に材木の表面を削って加工する目的で使う削り道具です。木を白木のままで使えるように仕上げる道具です。木の表面を滑らかに精彩に仕上げるということから、美に奉仕する道具ともいわれています。鉋をうまく使いこなすためには、日頃の手入れや調整が大切なので、常に砥石と一緒に置いてあります。もちろん技術も必要ですが、それ以上に手入れや調整が大切な道具なのです。使い方は、削る木の上に鉋をのせ、引いて木を削ります。このときに、薄くて長い削り屑が出れば出るほどほど表面はきれいに滑らかに仕上がります。しかし何度も使っていると、鉋の台も狂い、刃も擦り減っていきます。常にきれいな仕上がりで使い続けるには、日々のお手入れや調整が大切なのです。鉋を手入れする時に道具の大事さが実感できます。